ソラマメブログ

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2009年02月24日

蝶を作る その1 そのしくみと縫い目の選択

今回は蝶を作ります。

止まっている蝶ではなくて,以下のようなひらひらと飛び回る蝶です。


SIMに負荷をかけないためにテクスチャーアニメーションとローカルで回転するスクリプトを組み合わせて使います。
スクリプトを工夫すればさらに複雑な動きが作れるでしょう。

で,どのように動かすかというと,まず蝶の動くところをつくり,羽の上下をスカルプテッドプリムのうねりで表現します。

このスカルプに一部に蝶を描いたテクスチャを貼ってテクスチャーアニメーションで動かします。


では,始めましょう。まずは,TATARAを起動して,FileメニューからNew-Torus-128x8を選択します。


そうすると,プレビューにドーナツ状の形が表示されます。最初のROKUROモードで編集します。
まずは,上半分の5つのコントロールポイントを選択します。


そして,CTRL-Dで実行されるEqual Intervalsで等間隔にします。これは編集画面を右クリックして表示されるポップアップメニューやEditメニューからも選択できます。


すると,断面は以下のように表示されます。

同様に下半分を選択して等間隔にします。
シフトキーを押しながらコントロールポイントをクリックすると追加して選択できます。

これで,ドーナツがぺったんこになり,蝶がくるくる回るところができあがりました。

次回は,蝶の羽が上下するように変形します。

  


Posted by Yuzuru Jewell at 11:35T06 蝶を作る

2009年02月25日

蝶を作る その2 上を向いた羽の形

以下のような蝶を作っています。


今回は平たくなったドーナッツを蝶の羽がひらひらと動くように見せるための変形をします。
まずは,全体を蝶の羽が上に上がった状態にします。

前回と同様ROKUROモードで編集を続けます。ドーナツの外側半分を選択し,その中央にある回転の中心(四角)を選択した左端(この断面の中心)に動かし,右端のコントロールポイントの近くで回転のカーソルに変わるところを見つけて選択した範囲を時計と逆回転に下図のように動かします。

選択した範囲の真ん中にある回転の中心では,カーソルは司法に矢印のついた移動の形から普通の矢印に変わります。

同様に,こんどは内側半分を選び,選択した中央になる回転の中心(四角)を選択した範囲の右端(この断面の中心)に動かし,左端のコントロールポイントの近くで回転のカーソルに変わるところを見つけ,選択した範囲を時計と同じ回転に動かして数のようにします。


すると全体は以下のようになります。


このままだと蝶が大きくなりすぎますので,プレビューのオブジェクトに表示されているテクスチャの格子が正方形に見えるように,断面の全体を選択して下の図くらいに縮小し,編集画面のできるだけ右端にくるようにしてください。


すると下図のようになります。全体で羽が上向きになった状態になっています。


次回は,ひらひらと動くような形にこれを変形します。  


Posted by Yuzuru Jewell at 08:35T06 蝶を作る

2009年02月26日

蝶を作る その3 ひらひらと,,

以下のような蝶を作っています。


前回は蝶の飛ぶ円形のコースを作りました。羽はまだ上向きのまま滑空するようなかんじです。

次に,蝶の羽が下に降りた形を作ります。しかしこのまま編集すると全てが下向きになってしまいますので,断面を選択します。
SidesメニューのCustomを選択します。


すると,以下のダイアログが表示されます。

まず,Select Noneボタンをクリックして全ての断面の選択を外します。
次に,40C0の断面全てをチェックして,Closeボタンを押します。
チェックするのは8カ所です。これで,羽を下に向けたい断面を選択することができました。
プレビューは,ダイアログが表示されている間も断面が選択されているかどうかを表示します。黒や濃い灰色や青の断面が表示されたら,選択した断面が間違っています。

編集画面の左下にある断面を切り替える3つのボタンのうち,左右のボタンをクリックして,真ん中のボタンが40と表示される断面に移動します。


断面全体を選択し,下図のように上側の辺の真ん中にあるコントロールポイントを下にドラッグして下向きの羽の形を作ります。


動かすと以下のようになります。


全体は以下のような形になります。


次に上向きの頂点となる断面を選択していきます。今度は編集画面の左下の3つのボタンを使って断面を選択してみましょう。
左右のボタンで断面を切り替え,真ん中のボタンの表示が0080G0となるところで,真ん中のボタンをクリックします。
選択された断面では,真ん中のボタンはダウンした状態で表示されます。


そうすると,プレビューに下に下がったところのちょうど真ん中の赤い断面が表示されます。


これで,羽が上に上がったところと羽が下に下がったところが選択されました。
次に,SidesメニューのSmoothを選択します。(EditメニューのSmoothではありません注意してください!)

SidesメニューのSmoothは,選択された断面をキーとして,選択されていない断面をなめらかに再配置します。
以下のようになります。

後で細かい編集ができるように,ここで一旦保存しておきましょう。

次に,スカルプテッドプリムの解像度を最大限使えるようにEditメニューのMaximizeを選択します。


すると以下のようになります。


このスカルプを保存します。保存するときには_spをファイル名の後ろにつけておくとスカルプマップであることがわかりやすいです。

次回は,蝶のテクスチャを作ります。




  


Posted by Yuzuru Jewell at 08:35T06 蝶を作る

2009年02月27日

蝶を作る その4 テクスチャを作る

今回は,テクスチャを作って,インワールドにアップロードし,スクリプトを埋め込んで完成させます。

蝶のテクスチャを64x64で作成し,以下のように回転させます。蝶以外は透明にしておきます。

私は以下のフリーな素材を使わせてもらいました。この場を借りて感謝します。
http://www.sxc.hu/photo/1119646

そして以下の図のように2048x128の透明な画像に上下に並べて先頭にペーストします。


これでテクスチャは完成しました。

次にセカンドライフにアップロードします。スカルプテッドプリムのイメージは画像をアップロードでアップロードします。


アップロードするファイルを指定すると,以下のようなプレビューが表示されます。

イメージのプレビューを変形されたプリムに変更して,期待した形が表示されるかを確認します。
プレビューでは縫い目のタイプを指定できず球形で表示されます。
ロスのない圧縮を使用をチェックしてからアップロードします。

次にテクスチャをアップロードします。


プリムにアップロードしたスカルプを適用します。縫い目のタイプにトーラスを指定します。


すると以下のようになります。


次にテクスチャを適用すると,以下のようになります。


コンテンツタブの新しいスクリプトボタンを押してスクリプトを以下のように編集します。
--
default
{
state_entry()
{
llSetTextureAnim(ANIM_ON | SMOOTH | LOOP, ALL_SIDES,1,1,1.0, 1,0.25);
llTargetOmega(<0.0,0.0,0.3>, PI, 1.0);
}
}
--
llSetTextureAnimはテクスチャをアニメーションする命令です。
llTargetOmegaはプリムをローカルで回転させる命令です。プリムを少し傾けて回転させると蝶の動きがより複雑になります。

これで完成です。


スカルプを変形して飛び方に変化を持たせたり,スクリプトを工夫してペットのような動きをつけたりできるでしょう。
  


Posted by Yuzuru Jewell at 08:35T06 蝶を作る