ソラマメブログ

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2009年02月09日

紙袋を作る その1 筒を作る

今回は紙袋を下書きなしで作ってみようと思います。

作るのは以下のような紙袋です。

以下の手順で作ります。
1)最大化した立方体を作り
2)左右の折り込まれた部分を加工し
3)左右の下の部分の二等辺三角形を表現して
4)前後をつぶす

最初の形はsphere 32x32です。まずは,最初の形を作ります。
ShapeメニューのFill Pillarを選択します。

すると以下のようになります。

この形は実はミラーがしにくい形なので,今回はミラーを使わずにやります。
(ミラーを使って作業したい方はOffsetでX方向に頂点をずらす必要があります。)

まずはROKUROタブを選び,上から7番目までのコントロールポイントを以下の図のように動かします。

一番上のコントロールポイントを下げて紙袋の底の紙の厚さになるようにします。
そして6番目と8番目が神の横の部分の厚みになります。7番目は6番目と8番目の真ん中になるようにしてください。これをあまり薄くしすぎると折ったときにバリみたいなものが出てしまうので,図のように少し厚めにしておくと良いと思います。
次に2番目と6番目のX座標を同じになるように調整します1番目は2番目と一番上の頂点と同じ高さでほぼ等間隔になるように調整します。

それから以下の図のように2番目から6番目を選択してCTRL-Dを押して等間隔に並べます。

等間隔(Equal intervals)は右クリックして以下のポップアップメニューから選んだり,Editメニューから選ぶこともできます。


すると,以下のような形になります。


次回は左右の折り込みを作ります。  


Posted by Yuzuru Jewell at 11:35T04 紙袋を作る

2009年02月10日

紙袋を作る その2 左右を折り込む

今回は以下の筒状になった形の左右を折り込みます。


WAPPAタブを選択します。このモードはTATARA4.0で大きく変化したモードで,他のモードと違い選択された平面を同じ形にしてしまいます。

今回折り込みたい断面は10からB1までなのでこれ以外を編集の対象から外します。
まず,断面の選択を司るSideメニューからCustomを選択します。

次に表示されるダイアログで,00と01(内側の底面) 0CからG0(外側の底面)のチェックを外します。


そして,編集画面で左右を折り込んでいきます。まずは下図のように左右の中央のコントロールポイントを真ん中に寄せます。このときの寄せ具合が折り込みの程度になります。横の長さの1/4程度を目安にしてください。

次に図の青線のように等間隔(Equal Intervals)を使って折り込みます。

青で囲まれた部分を選択してCTRL-Dを押します。
右クリックで表示されるポップアップメニューやEditメニューから選択してもかまいません。

これを4カ所について同じように作業すると以下のようになります。


次回は折り込んだ下の部分が三角になるように修正します。  


Posted by Yuzuru Jewell at 11:35T04 紙袋を作る

2009年02月11日

紙袋を作る その3 折り込んだ下の三角を作る

今回は,下図のような紙袋の左右の折り込みの下の三角形を作ります。

編集モードはWappaのまま,三角形の加工をする断面(B1)まで編集画面の左下のボタンを押して断面を移動します。


そして,SidesメニューからSelect Noneを選びます。

これでプレビューでオレンジ色で表示されている断面だけが編集できるようになりました。

そして,左右の図の赤で塗られた部分を選択し,等間隔(Equal Intervals)を使ってまっすぐにします。

CTRL-Dを押します。右クリックで表示されるポップアップメニューやEditメニューから選択してもかまいません。

先ほど断面を変更した編集画面左下のボタンを押して一つ上の断面を選び,左右の選択を一つ減らして選択して同じように等間隔(Equal Intervals)を使ってまっすぐにします。


もう一つ上がって同じ作業を繰り返します。


すると下の図のように折り込んだ部分の三角ができました。

(スカルプテッドプリムの特徴でこの三角の片方の斜辺はきれいに表示されますが,もう一方はそれほどきれいに表示されません。これをよりきれいにするには別のテクニックが必要です)

次回は,紙袋の前後をつぶす作業をします。
  


Posted by Yuzuru Jewell at 11:35T04 紙袋を作る

2009年02月12日

紙袋を作る その4 前後をつぶしてアップロード

今回は,紙袋の前後をつぶして形を完成させます。

まず下図のようにTSUCHIモードに移り,編集画面左下のYZボタンを押します。

すると,紙袋の折り込んだ部分を正面にした編集画面になります。
これの左右をつぶせばよいわけです。

下図のように右側半分を選択します。


そして,下図のようにCTRLキーを押しながら,選択した範囲の右上に表示される四角のコントロールポイントを押した状態で,左にドラッグします。

これで,直線的なつぶしができました。これで使ってもらってもかまいません。

さらに中身が入っているように紙袋をふくらませたいと思います。
先ほどの右半分を選択した状態で,同じようにCTRLキーを押しながら選択した範囲の右上に表示される四角のコントロールポイントを押した状態で,今度は下図のように右上にドラッグします。

すると下図のように袋がふくらんだ様子が表現できます。


この作業を左側半分にも施すと,完成です。


設定で64x64のサイズで保存します。ファイル名の後ろにはスカルプマップであることを示す"_sp”をつけておくと,ファイル名でそれを判別できます。

アップロードするときは必ず一つだけをアップロードしましょう。以下のダイアログの左下のUse Lossless compressionを指定するのを忘れないようにしましょう。これはアップロードするサイズが128x128以下の時に選択できます。

またPreview image as でSculpted Primを選択しプレビューを確認しましょう。
プレビューは少し離れたときの表示になっています。

オブジェクトを作成して,ObjectタブのBuilding Block TypeをSculptedにして,Sculpt Textureにアップロードしたイメージをドロップします。mod可にしても形をキャプチャできないように,TATARAのSetupでCopy Protect by tranparentを指定しておきました。



これで,紙袋の形は完成しました。次回はテクスチャをSOMATOを使って作ります。  


Posted by Yuzuru Jewell at 11:35T04 紙袋を作る

2009年02月14日

紙袋を作る その5 テクスチャ

今回はTATARAで作った紙袋にテクスチャを作り影を入れます。

まずは,紙袋の模様を作ります。TATARAでプレビューをみるとテクスチャは以下の部分になることがわかります。

これにあわせて,次のようなテクスチャを作りました。サイズは512x512で作ります。
GIMPやPhotoshopなどのツールを使って紙の質が出るようにします。


次に,SOMATOを使ってこのテクスチャに影を入れます。SOMATOはスカルプのテクスチャを作成するツールで,OBJファイルに写真を投影してテクスチャを作ることができるのですが,今回はすでに作成したテクスチャに影を追加する機能を利用します。
SOMATOを起動し,FileメニューのLoad Sculpt/OBJを選んで,前回作ったスカルプトテクスチャを読み込みます。

するとこのように表示されます。


次に,TextureメニューのLoadを選び,今回作成したテクスチャを読み込みます。


SOMATOはプレビューのカメラから見た方向から光を当てて影を作りますのでプレビューでマウスをドラッグして,光の当たる方向を決め,右上にあるShadowボタンを押します。

Shadowボタンの上にある2つのスライダを調整して影の調子を整えてください。

気に入った影ができたら,TextureメニューのSaveでテクスチャを保存します。

自動的に512x512にリサイズされたテクスチャができます。以下のようなテクスチャが完成しました。


これをセカンドライフにアップロードして,オブジェクトに適用します。

これで完成です。

土曜日の11時半から,Nagasaki Cityでチュートリアルをやっています。チュートリアルへの要望などぜひお聞かせください。  


Posted by Yuzuru Jewell at 08:30T04 紙袋を作る